人生で初めて映画の途中で帰りたくなった話

実写かぐや様感想です。ネタバレNGな方は回れ右でお願いします。おこなのでオタクが早口で語ってます。そういうのキツくて苦手な方も回れ右でお願いします。あと原作と映画両方見てる前提で書いてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや脚本の徳永、日本語が第一言語じゃないとしか思えない。その次元で理解ができない。

 

いや最初の方、壁ダァン!とかは良かった、ツッコミどころはあるけど上手いこと実写化したな〜って思ってた。橋本環奈の「お可愛いこと…」も良かったと思います。

 

ただまず不安になったのがちんちんのエピソード。原作における神回の1つですね。

このちんちんのエピソード、原作において重要なのは藤原書記が「かぐやさんがゲラゲラ笑う姿を見るのが夢」といった趣旨の発言をするところだと思うんですよ。理由は大きく以下の2点。

① かぐやが"氷のかぐや姫"と呼ばれていた過去の設定の補強

② だからこそかぐやが"ちんちん"で爆笑することに面白さが生まれる事(今回はこっちがメイン)

 

ちんちん回の魅力はあくまでこの前フリに全ての基盤があると思うんですよ。このセリフが無いからちんちん回が"ただちんちんで女の子が笑うだけの話"になってしまう。どんな教育を受けたらこれを省略する思考に至れるの?もしかしてまだ義務教育中?

 

次は花火会、まずおかしいのは使用人。使用人が後で花火大会に行くのを禁止するのに、かぐやは自室で浴衣を選んでるんですよ。そうするとあの量の浴衣とか机とかを全て早坂が用意したことになるんですよね。いや流石に早坂可哀想過ぎない????

まあでも早坂が可哀想なのはまだマシなんですよ、更におかしいのはかぐやの心情変化。花火ダメですって言われて凹んだと思ったらいつの間にか勝手に立ち直ってるんですよ。ねえなんで?????原作だと早坂がかぐや様を励ますシーンがあるんですけども。重要なエピソードの感情描写を蔑ろにするな。

花火大会さらにおかしいのはタクシーに乗って何か橋越えて別の花火大会に行く展開。会長が臭いこと言ったと思ったらすぐみんなタクシーに乗ってそのまま普通に花火見れてるんですよ。ここも何で花火で感動してるのか描写できてないから観客が置いてかれるんですよ。かぐや様がこれまで友人と花火を見た事がないっていう表現が薄すぎる。

しかも原作においてこのタクシーに乗る流れで盛り上がるのは

 

(かぐや様が)

花火行くのを楽しみにしてる

行っちゃダメですって言われて落ち込む

励まされて頑張って生徒会メンバーに合流しようとする(盛り上がる!えも!)

間に合わなくてまた悲しむ

会長が現れて「花火を見せてやる」(盛り上がる!えも!)

間に合う?間に合わない…?

間に合った!!(盛り上がる!!えも!!!)

でもそんな花火より会長の横顔が…←ここ!!!ここ!!!!ここ!!!今までの盛り上がりがあるからこそ!!!!ここ!!!!!

 

この流れに良さがあるのにそれを全て置いてくからこの点でも観客が置いてかれる、この流れ省略したやつ何なの?

会長の「いつものに比べれば100倍簡単だったよ」もそこまでの恋愛頭脳戦(笑)の積み重ねがあってこそ光るのに、それもないからこのセリフも薄っぺらいんですよね。

 

次は病院回。恋の病の話かなり好きのに改変で悲しい。でもオリジナル展開への布石だから改変自体はまあ良いです。でも変なこと言わせときゃ面白いだろって思考が透けて見えて割とイラっとしました。この辺から帰りたくなってた。

 

最後に最後のあり得ないofあり得ない、生徒会選挙エピソードについて。尺の都合もあるからオリジナル展開に突入させて無理矢理オチに持っていくのは全然良い。

まず突っ込みたいのはかぐやが賄賂を使っていた点です。これに関しては「誓ったものは必ず守る。」がポリシーの四宮かぐやという人間が賄賂を使うのか?という疑問があるんですよ。でもこれに関してはまあちょっと諸説あるとは思うのでうーん…。いやでも賄賂はしないと思うけどなぁ…バレたら即失脚に繋がる悪手切るのはやっぱ不自然でしょ。金持ちだらけの秀知院の学生が一万円程度で動くとも思えない。

 

それと一番意味がわからなかったのが選挙回の石上が演説で暴走する流れ。石上優という人間は、例のエピソード(原作参照)で一回暴れた以外は陰キャってだけで割と常識人だと思うんですよ。原作体育祭回でウェイと「卍〜」とか言ったりして周りに合わせられてる。原作石上がなんだかんだ体育祭ウェイメンバーと上手くやれてる事もその証左だと思うんですよね。石上優という人物はあんな大舞台で暴走しないでしょ。ここは断言できるししていきたい。あの暴走はありえない、暴走させたやつは確実に脳みそがスポンジボブで出来てる。

 

最後にダメ押しのラストのキスしたシーン。もうね、もうここに関しては原作を蔑ろにしてるとかそういうレベルじゃなくない?いや映画内で唇触っただけで気を失う会長がなんで唇合わせにいけるの?しかもなんで合わせたタイミングで背伸びしてることに気づく余裕があるの???せめて同一作品内で人格ブレさせるのやめませんか?

 

ほんとはもっとあるけど疲れた。なんか色々発散したら怒り通り越して悲しくなってきた。つらい。

 

 

ネットで感想見てると会長が似てないって言われてるけど二次と三次のメディアの違いって部分もあるしそこはまあ良いかなと思いました。他のキャラも何だかんだ良かったかなと思います。だからこそストーリーのゴミ具合がなおのこと強調されるんだけども。

長々と語りましたが纏めると、ただ絵になりそうなシーンを詰め込んだだけで、その基盤にある文脈を無視するからエモさがゼロ!って感じでした。

キャラクターの事もかぐや様はただの金持ち、石上はただのやべーオタクみたいなステレオタイプに当てはめてるだけ。ここが一番不快。

 

なんで映画見てこんなに文句ばかり出てくるんですか

 

 

あっでも藤原書記(浅川梨奈さん)の水着転倒シーンだけは本当に良かった。あれだけは脳裏にこびりついて離れませんね。最高でした。おっぱいはもちろん、特にお尻に注目すべきだと思います。あの揺れだけは見逃してはいけない。何度でも言いますが本当に最高でした。あの瞬間、藤原千花は確かにスクリーンにいました。

 

おわり。